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文献詳細

雑誌文献

medicina49巻7号

2012年07月発行

文献概要

今月の主題 肝硬変update―より良き診療のために 肝硬変合併症の治療

部分的脾動脈塞栓療法(PSE)

著者: 清家正隆1

所属機関: 1大分大学医学部附属病院肝疾患相談センター

ページ範囲:P.1226 - P.1229

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ポイント

★肝硬変症では,脾機能亢進による汎血球減少症を呈する.

★血小板低値症例では,脾臓摘出術(脾摘)やPSEを補助的に行い,IFN療法や肝癌治療を行うことも選択肢である.

★脾摘では重症感染症や血栓症,PSEでは脾膿瘍などの合併症に注意が必要である.

★十分な技術的習熟のうえ,脾摘,PSEを選択する必要がある.

参考文献

1)Inoue M, et al:Involvement of remnant spleen volume on the progression of steatohepatitis in diet-induced obese rats after a splenectomy. Hepatol Res 42:203-212, 2012
2)森 哲,他:肝硬変・肝細胞癌治療の補助的手段としての部分的脾動脈塞栓療法の有用性.日門亢会誌15:337-343, 2009
3)Tahara H, et al:A retrospective cohort study of partial splenic embolization for antiviral therapy in chronic hepatitis C with thrombocytopenia. J Gastroenterol 46:1010-1019, 2011
4)Honda M, et al:Malnutrition impairs interferon signaling through mTOR and FoxO pathways in patients with chronic hepatitis C. Gastroenterology 141:128-140, 2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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