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文献詳細

雑誌文献

medicina49巻7号

2012年07月発行

文献概要

今月の主題 肝硬変update―より良き診療のために 肝硬変診療のトピックス

自己骨髄細胞を用いた肝修復再生療法の現状

著者: 高見太郎1 寺井崇二1 坂井田功1

所属機関: 1山口大学医学部消化器病態内科学

ページ範囲:P.1238 - P.1239

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 現在でも非代償性肝硬変症の根治療法は肝移植であるが,慢性的ドナー不足,手術侵襲や免疫拒絶などの諸問題は依然として解決されていない.一方,2000年にTheiseらが「男性ドナーから骨髄移植を受けた女性剖検例において,慢性炎症があった肝臓および消化管組織内にY染色体陽性細胞を確認した」と報告したことから,骨髄細胞中には多分化能を有する幹細胞が存在することが示唆された.これ以降,肝臓の再生治療・細胞療法に使用する細胞源として骨髄(幹)細胞が注目され,世界中で基礎・臨床研究が進められている1)

参考文献

1)Takami T, et al:Stem cell therapy in chronic liver disease. Curr Opin Gastroenterol, 2012 Mar 3.[Epub ahead of print]
2)Sakaida I, et al:Transplantation of bone marrow cells reduces CCl4-induced liver fibrosis in mice. Hepatology 40:1304-1311, 2004
3)Maeda M, et al:Autologous bone marrow cell infusions suppress tumor initiation in hepatocarcinogenic mice with liver cirrhosis. J Gastroenterol Hepatol 27(Suppl 2):104-111, 2012
4)Terai S, et al:Improved liver function in patients with liver cirrhosis after autologous bone marrow cell infusion therapy. Stem Cells 24:2292-2298, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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