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文献詳細

雑誌文献

medicina49巻8号

2012年08月発行

文献概要

今月の主題 痛風・高尿酸血症診療の新展開 内科医が診る痛風関節炎とその臨床

低尿酸血症の臨床的取り扱い

著者: 市田公美1

所属機関: 1東京薬科大学病態生理学教室

ページ範囲:P.1355 - P.1357

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ポイント

★無症状で,臨床検査所見に異常を認めない低尿酸血症は,ほとんどが腎性低尿酸血症である.

★腎性低尿酸血症は,合併症として尿路結石と運動後急性腎不全を認めることがある.

★日本人の腎性低尿酸血症の多くは,URAT1をコードしている遺伝子SLC22A12の変異による.

★運動後急性腎不全は,運動の数時間後から出現する腰背部痛を主徴とする.

★運動後急性腎不全では,腎障害に伴い血清尿酸値は正常になり,通常低尿酸血症を確認することができない.

参考文献

1)Ichida K, et al:Clinical and molecular analysis of patients with renal hypouricemia in Japan-influence of URAT1 gene on urinary urate excretion. J Am Soc Nephrol 15:164-173, 2004
2)Dinour D, et al:Homozygous SLC2A9 mutations cause severe renal hypouricemia. J Am Soc Nephrol 21:64-72, 2010
3)石川 勲:運動後急性腎不全(ALPE),金沢医科大学出版局,2006
4)Ohta T, et al:Exercise-induced acute renal failure associated with renal hypouricaemia;Results of a questionnaire-based survey in Japan. Nephrol Dial Transplant 19:1447-1453, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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