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文献詳細

雑誌文献

medicina49巻8号

2012年08月発行

文献概要

今月の主題 痛風・高尿酸血症診療の新展開 高尿酸血症の新展開

メタボリックシンドロームにおける尿酸の関与

著者: 益崎裕章1 仲地佐和子1 友寄毅昭1

所属機関: 1琉球大学大学院医学研究科内分泌代謝・血液・膠原病内科学講座(第二内科)

ページ範囲:P.1377 - P.1380

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ポイント

★メタボリックシンドロームには無症候性高尿酸血症が高頻度に随伴する.

★メタボリックシンドロームに伴う無症候性高尿酸血症が糖尿病や慢性腎臓病心血管疾患や脳卒中などの血管病のリスクを増大させる可能性が注目されている.

★メタボリックシンドローム病態では脂肪組織や血管組織をはじめ主要な臓器における尿酸生成酵素,キサンチン酸化酵素の酵素活性が亢進している.キサンチン酸化酵素は生体内で産み出される酸化ストレスの主要な源のひとつである.

★キサンチン酸化酵素は特に虚血や組織侵襲などで傷ついた組織において活性酸素の産生に関与している.

参考文献

1)Baldwin W, et al:Hyperuricemia as a mediator of the proiflammatory endocrine imbalance in the adipose tissue in a murine model of the metabolic syndrome. Diabetes 60:1258-1269, 2011
2)Sanchez-Lozada LG, et al:Effects of febuxostat on metabolic and renal alteration in rats with fructose-induced metabolic syndrome. Am J Physiol Renal Physiol 294:F710-F718, 2008
3)辻 裕之,他:21年間の人間ドックデータからみる血清尿酸値および尿pHとメタボリックシンドローム関連諸因子との関係.人間ドック22:55-60, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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