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文献詳細

雑誌文献

medicina49巻8号

2012年08月発行

文献概要

連載 皮膚科×アレルギー膠原病科合同カンファレンス・5

発熱,皮疹,倦怠感

著者: 岡田正人1 衛藤光2

所属機関: 1聖路加国際病院アレルギー膠原病科(SLE,関節リウマチ,小児リウマチ) 2聖路加国際病院皮膚科

ページ範囲:P.1448 - P.1452

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後期研修医(アレルギー膠原病科) 今回は全身の皮疹と発熱,肝機能異常にて他院消化器内科から転院されてきた27歳女性です.数日前から40℃程度の発熱と倦怠感が出現し,血液検査にて肝逸脱酵素の上昇があったため他院の消化器内科に入院されました.腹部超音波検査は肝門部に反応性と考えられるリンパ節腫脹がある以外は特に異常なく,肝炎ウイルス,サイトメガロウイルス(CMV),EBウイルスなどの検査は陰性で,抗核抗体,抗ミトコンドリア抗体なども検出されていません.入院後に掻痒感を伴う皮疹が徐々に全身に広がり,発熱,全身倦怠感も改善しないため,アレルギー膠原病科に電話で相談があり転院となりました.内科的な疾患の既往はなく,アルコールも飲まないということです.

後期研修医(皮膚科) 何か新しく処方された薬はありましたか.

参考文献

1)Shiohara T, et al:Drug-induced hypersensitivity syndrome(DIHS);A reaction induced by a complex interplay among herpes viruses and antiviral and antidrug immune responses. Allergol Int 55:1-8, 2006
2)厚生労働省:重篤副作用疾患別対応マニュアル 薬剤性過敏症症候群.平成19年6月(http://www.info.pmda.go.jp/juutoku/file/jfm0706001.pdf)
3)Romano A, et al:Diagnosis and management of drug hypersensitivity Reactions. J Allergy Clin Immunol 127:S67-73, 2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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