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文献詳細

雑誌文献

medicina49巻8号

2012年08月発行

連載 こんなときどうする?内科医のためのリハビリテーションセミナー・5

片麻痺(脳梗塞)①入院:急性期

著者: 渡邉裕志1 上月正博2

所属機関: 1東北厚生年金病院リハビリテーション科 2東北大学大学院医学系研究科障害科学専攻

ページ範囲:P.1454 - P.1457

文献概要

症例

〔58歳の男性,会社員〕

 10年前から高血圧の治療歴を有する.2012年3月7日夕方より左半身の脱力を自覚していたが,翌8日朝になり麻痺が増悪したため当院に救急搬送された.脳MRIの拡散強調画像で右前頭葉から頭頂葉にかけて高信号,MRAでは右中大脳動脈M2の閉塞所見を認め,アテローム血栓性脳梗塞の診断で神経内科に入院となり,エダラボンおよびアルガトロバンによる治療が開始された.入院2日目にリハビリテーション(以下,リハ)科に紹介となり,リハ医がベッドサイドに往診した.

〔初診時機能評価〕

 往診時の意識レベルはJapan Coma Scale(JCS)2程度で意思の疎通は可能.顔面を含む重度の左片麻痺で,感覚障害も重度.左半側空間無視と麻痺性構音障害も認められた.

参考文献

1)藤島一郎:症状とスクリーニング検査.藤島一郎(編):よくわかる嚥下障害,pp 77-84,永井書店,2001
2)原 寛美:脳卒中急性期における早期離床,歩行・ADL訓練,運動機能改善の実際.日本リハビリテーション病院・施設協会(編):脳卒中急性期とリハビリテーション,pp 149-159,南江堂,2006
3)脳卒中合同ガイドライン委員会(編):脳卒中治療ガイドライン2009,協和企画,2009
4)石川 誠:急性期リハビリテーション治療.内科101:887-890, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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