文献詳細
文献概要
今月の主題 内科診断の本道―病歴と身体診察情報からどこまでわかるか? 総論
患者の言葉を医学的に変換する
著者: 野口善令1
所属機関: 1名古屋第二赤十字病院総合内科
ページ範囲:P.1480 - P.1484
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★病歴聴取では患者の言葉を,医学的な症候名(=clinical problem),それをキーワードにした鑑別診断,さらに最終的な診断仮説に変換する.
★臨床医は,情報を集める段階と分析して考える段階を区別して病歴聴取しているのではなく,仮説を思いつくのと質問して確かめるのを(ときには身体診察も)同時進行的に動的に行っている.
★診断仮説に沿って質問するためには,その疾患の特徴・病像(症候,身体所見,検査所見)を想起して,それらの有無を患者に確認していく.
★病歴聴取では患者の言葉を,医学的な症候名(=clinical problem),それをキーワードにした鑑別診断,さらに最終的な診断仮説に変換する.
★臨床医は,情報を集める段階と分析して考える段階を区別して病歴聴取しているのではなく,仮説を思いつくのと質問して確かめるのを(ときには身体診察も)同時進行的に動的に行っている.
★診断仮説に沿って質問するためには,その疾患の特徴・病像(症候,身体所見,検査所見)を想起して,それらの有無を患者に確認していく.
参考文献
1)野口善令,福原俊一:誰も教えてくれなかった診断学.医学書院,2008
2)山中克郎,岩田充永:ERの哲人―救急研修マニュアル.シービーアール,2006
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