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文献詳細

雑誌文献

medicina49巻9号

2012年09月発行

文献概要

連載 依頼理由別に考える心臓超音波検査とりあえずエコーの一歩先へ・1【新連載】

依頼理由{その1}息切れの患者さんがいますが,心不全でしょうか?とりあえずエコーお願いします!

著者: 鶴田ひかる1 香坂俊1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部循環器内科

ページ範囲:P.1636 - P.1641

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連載を始めるにあたって

 循環器内科に依頼したい検査ナンバーワン,それはずばり心臓超音波検査(心エコー)ではないでしょうか? 心電図のようにすぐに誰にでもできるわけではないのですが,侵襲的でもないし,画像は動いてくれてすごくわかりやすい!

心電図に異常があったら,

「とりあえずエコー!」

心雑音が聞こえたら,

「とりあえずエコー!」

心臓に持病があるけど,手術だいじょうぶかな?

「とりあえずエコー!」

身に覚えがないですか?

 しかし,エコーはその四半世紀にわたる歴史のなかで大きな進歩を遂げ,決してEF(ejection fraction)の計測だけがそのすべてではありません.現在の心エコー検査の報告書には実にたくさんの情報が記載されてきます.心臓そのものの大きさや収縮能(いわゆるEF)と拡張能は基本として,ドプラー法を使った心拍出量など血行動態に関するパラメーター,弁膜症の重症度,肺血管系の情報,肺高血圧の程度,疣贅の有無,そして心膜や心囊液まで評価可能です.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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