icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina5巻1号

1968年01月発行

文献概要

グラフ

胃生検(カラー)

著者: 春日井達造1

所属機関: 1愛知県がんセンター病院内科

ページ範囲:P.14 - P.18

文献購入ページに移動
 胃生検は数十年以前より盲目的に,あるいは直視下に各種の装置を用いて実施されてきた,胃炎の診断研究を主な目的とした盲目的な吸引生検はさておき,直視下の狙撃生検はさまざまな生検用胃鏡を用い内外の一部研究者により行なわれたが,ルチーンの胃癌診断法の地位を確立するまでに至らなかつた。しかし,Hirschowitz(1958年)がファイバースコープを発明して以来,本器の開発改良がきそつて行なわれ,近年生検用ファイバースコープが開発されるに至り,胃癌の生検診断が容易となり,早期胃癌診断に欠くことのできない臨床検査法の一つとなつた。
 私どもは内視鏡で発見された病巣に対してファイバーガストロスコープによる直視下生検を実施し,早期胃癌の診断成績の向上を計つている(下表)。以下早期胃癌の2症例を供覧する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?