文献詳細
文献概要
治療のポイント
小児の肥満
著者: 日比逸郎12
所属機関: 1国立小児病院内分泌代謝科 2東大
ページ範囲:P.1191 - P.1193
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肥満児では"過食→肥満→運動量の減少→相対的過食→肥満"という悪循環ができあがっている.この悪循環を断ち切るためには理論的には減食,運動量増加のいずれから始めてもよいわけであるが,実際にはいきなり運動量をふやすことは肥満の程度がごく軽い場合をのぞいては不可能で,減食によってある程度肥満が軽減してきてはじめて運動量の増加を期待できるようになる.したがって食餌療法が治療の基幹となる.
肥満児では"過食→肥満→運動量の減少→相対的過食→肥満"という悪循環ができあがっている.この悪循環を断ち切るためには理論的には減食,運動量増加のいずれから始めてもよいわけであるが,実際にはいきなり運動量をふやすことは肥満の程度がごく軽い場合をのぞいては不可能で,減食によってある程度肥満が軽減してきてはじめて運動量の増加を期待できるようになる.したがって食餌療法が治療の基幹となる.
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