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文献詳細

雑誌文献

medicina5巻10号

1968年10月発行

文献概要

統計

白血病の死亡(2)

著者: 菅沼達治1

所属機関: 1厚生省統計調査部

ページ範囲:P.1201 - P.1201

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 前号で白血病の死亡率は年々増加し,特に急性白血病でいちじるしいことを記しました,そこで年齢層に分けて,最近3年間の平均と5年前3年間の平均の死亡率を比較しました.白血病全体では乳幼児の増加が6%と少なく,65歳以上の老人が43%といちじるしい増加を示しています.この老人の増加は急性になるとさらに顕著で58%と大きな増加をみせていますが,急性では乳幼児も23%の増加となっています.その他の年齢層は,おおむね,全年齢の平均と同じ増加率であります.
 つぎにそれぞれの病型によって,年齢別の死亡率曲線がどのようになっているかを図示しました.総数では乳幼児に高率ですが,学童期になると下がり,20判24歳で最低に達し,その後は上昇して60-64歳で最高となります.その間15-19歳で小さな山が認められます.65歳以後は急激な低下を示します.急性白血病は全体の63%を占めますので,総数とほとんど平行した曲線を示していますが,乳幼児の山のほうが,老人の山よりも高くなっています.なお,乳幼児の悪性新生物の死亡中白血病は53%を,急性は35%を占めています.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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