icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina5巻11号

1968年11月発行

文献概要

Leading Article

これからの非結核性慢性呼吸器疾患

著者: 宝来善次1

所属機関: 1奈医大第2内科

ページ範囲:P.1283 - P.1285

文献購入ページに移動
 この8月には厚生省の計画した第4回めの結核実態調査がすでに終了し,その結果が待たれている.要医療結核患者がどの程度にまで減少しているかに多くの人が期待をかけている.結核性呼吸器疾患の減少に伴って非結核性呼吸器疾患が医療の対象として私どもの前に増加してきた.すでにその傾向は各所で現われ研究が進められている.北本らの「呼吸器病学」の著書は多くの呼吸器疾患の存在とその特徴を教えている.ここでは日常の臨床にとくに必要なものにしぼってこれからの非感染性慢性呼吸器疾患についての筆者の見解を述べたい.まず第1に慢性気管支炎が取りあげられ,慢性肺炎も問題となってくる.ついで器質的変化を持つ肺気腫,肺線維症が注目される.また,やっかいである呼吸器悪性腫瘍には十分な関心がはらわれている.さらに気管支喘息も注意がひかれている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?