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文献詳細

雑誌文献

medicina5巻11号

1968年11月発行

文献概要

診断のポイント

慢性肝炎—肝機能検査のすすめ方

著者: 安部井徹1

所属機関: 1東邦大阿部内科

ページ範囲:P.1311 - P.1312

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慢性肝炎診断の出発点
 急性肝炎がなかなか治らない.黄疸がとれない.SGOT,GPTが正常にならない.肝腫がとれない.脾腫がある.全身倦怠感がある.食欲が進まない.また一度治ったようにみえて,黄疸を繰返したり,GPTがわるくなったりする.あるいは,いつ発病したかわからないが,肝腫があり,クモ状血管腫や手掌紅斑があって,肝機能もわるい.このようなときに,われわれは一応,慢性肝炎を疑うわけである.
 しかし,このような患者が,まだ急性期にあるのか,慢性に活動しているのか.または,肝小葉の改築,門脈域の線維化が進んで,肝硬変になっているのかは,肝生検をやってみないとわからないのであって,発病からの期間などを目標にしても,ほんとうのことを知ることはできない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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