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文献詳細

雑誌文献

medicina5巻11号

1968年11月発行

今月の表紙

急性骨髄性白血病の白血病細胞(2)

著者: 日野志郎1

所属機関: 1東京逓信病院内科

ページ範囲:P.1318 - P.1318

文献概要

 第2の群に属するこの4例は,ペルオキシダーゼ反応が陰性という共通点をもっている.臨床経過のうえからみると,ふつうのAMLとは少し違ったところがあり,それぞれひとくせあるものであった.
 アメリカではときどき幹細胞白血病ということばを使っている.Dameshek & Gunzがいうようにリンパ芽球と幹細胞はペルオキシダーゼ陰性なら,これらの細胞がリンパ芽球でないとすると幹細胞だということになる.しかし定義のうえから幹細胞というものはあるにしても,形態学的にはつかまっていない(Wintrobe)し,Dameshekらのいう幹細胞が多潜能をもっているとの証明もないから,幹細胞とよぶにはうしろめたさを感ずる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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