icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina5巻11号

1968年11月発行

文献概要

病歴のとりかた

中枢神経疾患

著者: 横山巌12

所属機関: 1神奈川県老人福祉事業団七沢病院 2東大物療内科

ページ範囲:P.1354 - P.1357

文献購入ページに移動
神経学的検査は病巣の位置診断に,病歴は疾患の性質と原因の診断に役だつ
 中枢神経疾患の特徴として,神経学的な局所症候は病変の性質にかかわらず,同一部位に生じた病変は常に同一の神経学的症候を呈することがあげられる.すなわち,脳あるいは脊髄内のある一定の場所に生じた病変は,それが出血であっても,血栓,塞栓,腫瘍,膿瘍であっても,神経学的症候は同一であり,その症候は脳脊髄内の部位によって規定されているわけである.
 この病巣の位置診断は精細な神経学的検査法によって可能となるわけであるが,病巣の性質や原因に関しては,現症の検査は時間的な追求がなされないかぎりは,なんらの情報をも提供してくれない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら