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文献詳細

雑誌文献

medicina5巻11号

1968年11月発行

治療経験から

思春期ノイローゼの治験

著者: 小島信一

ページ範囲:P.1370 - P.1370

文献概要

 症例 女子高校3年生,主訴:睡眠障害,焦躁感.初診2月28日.1)家族歴—両親,弟の4人暮らしで,家内工業を経営する中流家庭の子女.生活に心配はないが,最近仕事の関係上引っ越したため,以前書斎を個室として所有していたが,弟と2人,共同の部屋に起居しなければならなくなった由.2)現病歴2月中旬より毎夜天然色の夢を見続け,しばらくまどろむ程度の断続睡眠しか得られず,ために頭痛,焦躁感,食思高度不振,るいそうなどの随伴症状をきたしたという.
 3)初診時所見—摘記すれば尿所見,血算,胃液検査により,腎盂炎,過酸性胃炎,貧血を認めた.その他,眼瞼振戦,腱反射亢進,軽度の肝機能障害などの病像を得た.よってただちに従来どおり医療を開始したが,3月20日になっても主訴が好転しないので,催眠治療を実施することとした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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