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文献詳細

雑誌文献

medicina5巻12号

1968年12月発行

文献概要

EDITORIAL

リウマチ性疾患の疫学

著者: 七川歓次1

所属機関: 1阪大整形外科

ページ範囲:P.1419 - P.1419

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 最近では,リウマチ病研究の新しい分野として,疫学的研究が急速に発展している.その国際的なシンポジウムもすでに3回を重ね,わが国もふくめ,世界各国の成績がかなり豊富になってきている(Bennett and Wood,1968).
 現在までのところ,これらの成績から,最もよく研究されている慢性関節リウマチについては,人種や緯度,都市や農村による頻度の差があまりなく(わが国では全人口の0.3-1%),世界中普遍的に分布されていること,年齢とともに増加し,女性に頻発すること,遺伝疾患とは見なされがたく,環境や生活様式のほうが発病に関連しているようであることなどがわかってきている.社会心理的因子を重視するCobbらは,すぐれた疫学的調査に基づき,この疾患は低い社会階層に多く,家族・社会関係の不適合が欝憤感情を介してその発生に主役を演ずるという意見である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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