文献詳細
文献概要
EDITORIAL
リウマチ性疾患の疫学
著者: 七川歓次1
所属機関: 1阪大整形外科
ページ範囲:P.1419 - P.1419
文献購入ページに移動現在までのところ,これらの成績から,最もよく研究されている慢性関節リウマチについては,人種や緯度,都市や農村による頻度の差があまりなく(わが国では全人口の0.3-1%),世界中普遍的に分布されていること,年齢とともに増加し,女性に頻発すること,遺伝疾患とは見なされがたく,環境や生活様式のほうが発病に関連しているようであることなどがわかってきている.社会心理的因子を重視するCobbらは,すぐれた疫学的調査に基づき,この疾患は低い社会階層に多く,家族・社会関係の不適合が欝憤感情を介してその発生に主役を演ずるという意見である.
掲載誌情報