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10月中旬,東京で開かれた第9回肺癌学会のスケジュールのなかに"肺癌のトピックス"というセクションがあった.ほかの学会ではあまり聞かないよび名であるが,石川七郎会長(国立がんセンター副院長)が特に計画された新しい試みであった.このトピックスはいわゆるカレントトピックスというよりはむしろ総論的と解釈したほうが正しいかもしれない.すなわち,こんにちの日本における肺癌診療の現況を各部門の専門家に話してもらい,日本の肺癌診療のレベルを具体的に描き出そうというのが目的で,石川会長は各専門家の協力によってみごとにこれを成功させた.たしかに聞きごたえのある会場であった.
ここでとりあげられた計12の演題は基礎的な話題から臨床的な話題まで広く検討されているが,これらのなかから臨床医として興味をもった2,3の課題についての私見を述べてみたい.
ここでとりあげられた計12の演題は基礎的な話題から臨床的な話題まで広く検討されているが,これらのなかから臨床医として興味をもった2,3の課題についての私見を述べてみたい.
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