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文献詳細

雑誌文献

medicina5巻2号

1968年02月発行

文献概要

診断のポイント

血清カリウムの高いとき

著者: 河合忠1

所属機関: 1日大臨床病理

ページ範囲:P.206 - P.207

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採血時溶血・採血後長時間放置は絶対禁忌
 血清カリウム(K)濃度が高い場合,まず考えなければならないこととして,「検体のとり扱いが正しくおこなわれたか」である。
 体内には成人男子で約200g(または3000〜4000mEq)のKが存在するが,そのうち約90%は細胞内にあり,わずかに0.4%が血漿中に存在する。血液中でも赤血球内のK濃度は平均157mEq/Lで血漿中のK濃度(3.5〜5.4mEq/L)の約30倍も含まれている。したがつて,採血時に少しでも溶血が起こると赤血球内のKが血清中に大量に放出されるため,血清Kを測定する場合とくに溶血のおこらぬよう注意する必要がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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