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病歴のとりかた・2
消化器疾患
著者: 岡部治弥1
所属機関: 1九大勝木内科
ページ範囲:P.221 - P.224
文献購入ページに移動はじめに
すべての疾患において病歴の重要性に変わりはないが,特に消化管の愁訴をもつ患者については注意深い慎重な問診によつて得られる病歴が診断上もつとも重要で,理学的所見からはしばしば,異常がみつからない。消化管の愁訴は器質的病変の有無にかかわらず機能異常に発するものが大部分であり,理学的検査を行なう前に,すでに陰性所見が予想されることも多く,さらに他臓器の疾患に伴う二次的な機能障害であることも少なくなく,そのためにも消化器症状のみに偏しない完全な病歴聴取がきわめて重要となる。
すべての疾患において病歴の重要性に変わりはないが,特に消化管の愁訴をもつ患者については注意深い慎重な問診によつて得られる病歴が診断上もつとも重要で,理学的所見からはしばしば,異常がみつからない。消化管の愁訴は器質的病変の有無にかかわらず機能異常に発するものが大部分であり,理学的検査を行なう前に,すでに陰性所見が予想されることも多く,さらに他臓器の疾患に伴う二次的な機能障害であることも少なくなく,そのためにも消化器症状のみに偏しない完全な病歴聴取がきわめて重要となる。
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