icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina5巻3号

1968年03月発行

文献概要

--------------------

略語の解説・3

著者: 阿部正和

所属機関:

ページ範囲:P.315 - P.315

文献購入ページに移動
ADH
 antidiuretic hormone(vasopressin):抗利尿ホルモンで,下垂体後葉から分泌されるホルモンの一種。血圧上昇作用を有するバゾプレッシン中に含まれ,腎臓の遠位尿細管および集合管に作用して,水の再吸収を促し,尿量を減少させる作用を有する。その作用は,大量の水を飲んで,利尿状態にあるとき,とくにいちじるしい。ADHの分泌がなくなると,尿崩症になり,尿量がいちじるしく増加することは周知のとおりである。尿崩症がADHの欠乏によることは明らかであるが,このとき前葉の機能が正常に保たれていることが必須条件である。下垂体をとつてしまうと,尿崩症にならないことも知られている。
 なお,ADHを含めて体内にある抗利尿物質を総称してADS,antidiuretic sub-stanceという。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら