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脳卒中—リハビリテーションの現状と問題点
著者: 福井圀彦1
所属機関: 1鹿教湯泉療養所
ページ範囲:P.327 - P.329
文献購入ページに移動 脳卒中による死亡率は,昭和26年以来,わが国民死亡率のトップを占め,一方,死亡をまぬかれた患者は,約30万以上をかぞえ,かるいもの(LittleStroke)で,ほとんど正常に近く回復したものまで含めると約50万にもおよぶと考えられ,最近わが国民の年齢層別分布が老年層に大きい比率を占めるにしたがつて,脳卒中の平均年齢は高年層に移動しており,老人の社会保障の一環として,脳卒中患者に対する社会的対策は重大な問題となりつつある。脳卒中そのものも,統計のとりかたに問題はあるが,脳出血に比して脳硬塞の占める割合は増加しつつあり,また,脳硬塞のなかでも,脳内硬塞に比して,脳外硬塞(内頸動脈,椎骨動脈硬塞など)が増加しつつある傾向であり,本来の日本型脳卒中から,欧米型脳卒中に移行しつつあるといえる。
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