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文献詳細

雑誌文献

medicina5巻4号

1968年04月発行

診断のポイント

最小血圧の高いとき

著者: 戸嶋裕徳1

所属機関: 1久留米大内科

ページ範囲:P.473 - P.474

文献概要

 最小血圧,つまり血圧測定中に聴こえる血管音が消失する第5音が,90mmHgをこえるとき最小血圧が高いと考える。ただし,第4音と第5音の差が10mmHgあるときには第4音(血管音が急に小さくなる点)をもつて判断する。
 同じく血圧が高いという表現がなされるにしそも,最高血圧だけが高くて最小血圧が高くないもの(収縮期性高血圧),最高血圧はたとえ高くなくても最小血圧が高いもの(拡張期性高血圧)では,その意味することはまつたく異なつている。前者は主として大きな動脈壁の弾性とか心拍出量に関係し,後者は細小動脈の末梢抵抗の増加による。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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