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文献詳細

雑誌文献

medicina5巻4号

1968年04月発行

文献概要

ファースト・エイド

Cardiopulmonary Resuscitation

著者: 森岡亨1 下地恒毅1

所属機関: 1熊大麻酔学

ページ範囲:P.508 - P.509

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Cardiopulmonary Resuscitationの重要性
 急激な病状の変化により臨床的死(呼吸および機能的循環停止)におちいつた患者は,放置すれば,4〜6分で脳皮質の不可逆性損傷を受けるとされているので,その前に迅速な処置によつて生物学的死より回避させねばならない。最近,I.C.U.(Intensive Care Unit)あるいはC.C.U.(Coro-nary Care Unit)設置の機運がたかまり,ここにおける蘇生法の重要性が再認識されつつある。しかし,C.C.U.のなかならずとも,不測の事故に対し,近年麻酔学領域に導入されてきた適切な方法を,寸刻を争つて実行すれば,心筋硬塞等でも従来考えていたよりはるかに救命の可能性は高い。医療に従事する者は,不測の死に遭遇する機会が多いだけに正しいCardiopulmonary Resuscitationの実際を身につけておくことが不可欠である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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