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雑誌目次

雑誌文献

medicina5巻6号

1968年06月発行

雑誌目次

特集 くすりの新しい使いかた

サルファ剤

著者: 池本秀雄

ページ範囲:P.689 - P.692

 30年以上の歴史をもつサーレファ剤も,最近では新薬の開発という点では抗生剤のようにめざましい進歩はない.しかし感染症の治療薬の主役を抗生剤に譲ったとはいえ,サルファ剤は化学構造式が簡単なせいもあって,すっきりした化学療法の生化学的,薬理学的理論を展開してきたことは大きな功績といわねばならない.さらにまた比較的最近,Krüger-Thiemersら1)はサルファ剤の投与量を算出するすぐれた論文を発表し,これまでの巷間の使用量がきわめてずさんなことを指摘している.今回はこれらの問題を中心に述べ,また新サルファ剤についても一部ふれてみたい.

ビタミン剤

著者: 奥田邦雄

ページ範囲:P.693 - P.696

 ビタミン剤を用いる薬物療法の進歩という主題であるが,ビタミン剤それ自体の改良あるいは新しい製剤の開発と,従来考えられていなかったような適応が発見され,加えられたというような問題になってくると思う.ビタミンに関しては,最近,新しいものが発見されたわけでなく,今後新たに発見される可能性も少ないが,最近の話題の1つはB12の補酵素型が同定され,その酵素化学的な作用機構がつぎからつぎに明らかにされつつあることで,したがって製薬界ではこのB12補酵素型をとりあげて製品化している.
 ビタミン剤の臨床適応の点では,ビタミン欠乏症は,戦後,食糧事情の改善により昨今きわめてまれになってきているが,ビタミン欠乏症の治療でなくて非特異的とでもいうべき(あるいは薬物的な作用によるものかもしれないが)ビタミン大量療法が新たな適応をみいだしつつあるようである.以上,このような点について最近の話題的なものを考えてみることにする.

冠拡張剤

著者: 新谷博一

ページ範囲:P.697 - P.701

 狭心症をはじめ虚血性心臓病の薬物療法は,基礎疾患である冠状動脈硬化に適確な治療薬がまだできていないので,こんにちでも冠拡張剤がいわゆる抗狭心症薬(antianginal drug)の中心として広く使用されている.
 また,最近数年来,新しい冠拡張剤がつぎつぎと開発されており,一方,冠拡張剤の作用機序についても,従来と異なった見解が支配的になってきている,最近における虚血性心臓病の増加傾向と相まって,この薬剤に対する一般の関心はかなり高まっているようである.以下,冠拡張剤の臨床薬理面にすこしふれたのち,冠拡張剤の使用法について述べてみたい.

鎮痛剤と鎮痙剤

著者: 後藤幸夫

ページ範囲:P.702 - P.705

はじめに
 疼痛は患者主訴の代表的なものの1つであり,診断の有力な手がかりとなるが,疼痛を他覚的,客観的に把握することはかならずしも容易ではない.また,その対策としての鎮痛剤・鎮痙剤の使用も対症療法の域を出ない.したがって,冷静に疼痛の程度を判断し,疼痛の本態を解明するように努力するとともに,それぞれに適した鎮痛剤・鎮痙剤を選択,使用する一方,原因療法および病態改善の対策を実施すべきである.
 疼痛は成り立ちからつぎのように分類される.

精神安定剤

著者: 池見酉次郎

ページ範囲:P.706 - P.709

 近来,医学・薬学などの進歩に伴って,多くの精神安定剤が開発され,神経症,心身症,精神障害の治療に広く使用されているが,これらを内利医がうまく使いこなすことによって,その治療効果を高めることに,おおいに役だつものと考えられる.

座談会

薬理・薬裏・薬利—期待されるくすり像

著者: 日野原重明 ,   佐久間昭 ,   土屋雅春 ,   木島昂

ページ範囲:P.710 - P.718

 くすりは"効く"と同時に"安全"でなくてはならない.開発から処方にいたる過程で,つねにこの2つの問題がからんでくる.理想的な治療へ少しでも近づくために,期待されるくすり像を追求すると......

Leading Article

外国留学の意義

著者: 佐野圭司

ページ範囲:P.685 - P.687

 外国留学の意義について書けとのご注文である.考えてみると,これは男女交際の意義について書けとか,見合結婚の意義について書けとかいうのと同じで,その個人や環境やその他もろもろの因子のぐあいでどうにでも結論の出うる問題である.
 たとえば,ある人によれば外国留学はどんなかたちででも,その人の視野を広げるという意味で賛成すべきことであるし,またある人にとっては"留学"はまさに"学"を"留める"結果となって学問の進歩を妨げる愚かしい行為なのである.

EDITORIAL

薬で起こる腸の潰瘍

ページ範囲:P.719 - P.719

冷房と生体

著者: 三浦豊彦

ページ範囲:P.720 - P.720

 冷房というのは近代的な技術のなかでは,空気調整の一部と考えるべきであろう.つまり建物のなかの空気を清浄にたもつとともに,その温熱条件を至適条件に維持するのが空気調整であって,空気中の粉塵や細菌を除去し,暖房や冷房を適当に調節して,清浄で快適な環境をつくり出そうとするのである.
 このように考えてくると病院や診療所には不可欠のもののようにみえる.いや実際,病院の空調(空気調整air conditioning)は一般のビルや住宅よりも,もっと厳重な条件が要求されていいわけだが,わが国の場合はそれほど重視されてはいないようである.

診断のポイント

肝障害と糖尿病状態

著者: 葛谷覚元 ,   高森成之

ページ範囲:P.721 - P.722

 肝障害時にみられる糖代謝障害については,1次性糖尿病との対比という点で注目されている.また両者が併存している場合にただちに1つのclinical entityとして肝性糖尿病とよぶことの妥当性もしばしば論議されているようである.個々の症例をみると,両者がいかに関係しているか判断ができないことが多い.著者らはまずわれわれが扱った症例をあげ,ついで肝障害と糖尿病について考察を試みたい.

胸部レ線像に現われたおとなと子どもの違い

著者: 石田尚之

ページ範囲:P.723 - P.724

発育の時期で変わる小児のレ線像
 レ線写真はあくまでも"影"であって,視覚でとらえられるものであり,ある厚みをもった立体を平面でみるものであるから,いつでも,その陰影を構成する実体を把握していてそれを頭のなかで対比しながらみてゆかねばならない.ところが,小児においては発育という現象があり,胸郭の形も,気管支も,肺自体もそれぞれ特有の発育のパターンを示し,それが全体としての腕部レ線像を構成するときは,おのおのの発育の時期によってめまぐるしい変化をとげる.
 したがって,小児期の胸部レ線を読影するさいには,小児科学的な理解にもとづき,発育期の生体のもつ独自の特徴をよく理解したうえで成人とは異なったレ線像解読がなされねばならない.

高γ-グロブリン血症

著者: 河合忠

ページ範囲:P.725 - P.727

高γ-グロブリン血症を疑わせる所見
 血中にγ-グロブリンが増加してくると,血液あるいは血清の性状がいろいろと変わってくる.そのおもなものとして,原因不明の出血素因,赤沈値の亢進(特にCRP試験が陰性の場合),末梢血液塗抹標本・血液型検査でみられる赤血球連銭形成,骨髄中形質細胞増加(約5%以上),梅毒血清反応における抗補体作用,関節症状を伴わないRAテスト陽性,血清総蛋白濃度の増加,A/G比の低下,血清膠質反応陽性,血清相対粘度の上昇,などである。このほか,血清を水で希釈したり,低温保存あるいは56℃で非動化したとき白濁またはゲル化する現象がみられた場合も同様である.
 これらの所見のない場合でも高γ-グロブリン血症が存在することがあるが,これらの所見を認めたならば,まず高γ-グロブリン血症を疑って後述するような方法で検査を進めていくのである.

治療のポイント

動脈硬化とタバコ

著者: 中村元臣

ページ範囲:P.728 - P.729

 いつごろから動脈硬化症,すなわち末梢動脈の動脈硬化症や狭心症(冠動脈硬化症),あるいは脳動脈硬化症とたばこの関係があると考えられはじめたかは明らかでない.臨床家はしばしば狭心症の患者や,末梢動脈の閉塞性動脈硬化症,ビュルゲル氏病(閉塞性血栓性血管炎)の患者で喫煙により疼痛症状が増悪し,喫煙を中止すると疼痛が軽減することを観察している.したがってたばこをすうことがこれら動脈硬化や動脈炎の症状を増悪させたり,疾病の発生や進展を助長するのではないかと考えられる.これらの疑問は現在どのように解決されつつあるか,動脈硬化とたばこの関係はどのように考えられるかについて以下述べてみる.

小児腎炎の退院基準

著者: 佐藤仁

ページ範囲:P.730 - P.731

 一般に入院治療は患者および家族に対して精神的ならびに経済的負担を課するものであるから,病状が許せばなるべく早く退院させ外来治療に移行すべきである.一方,疾患の治療という面からのみ考えれば,入院治療が外来治療にまさることはいうまでもない.医学的に退院は疾患が治癒した場合,疾患が非常に軽快し外来治療でも十分治癒しうると判断された場合,または病状が固定しさらに入院治療を行なっても早急に回復する可能性がないと判断された場合に行なわれる.具体的にどのような状態になれば退院が可能であるかは個々の疾患により異なる.小児腎炎の場合は厳密な退院基準が存在在するわけではなく、医師個人の判断によることが多い.以下,小児腎炎の退院基準に対する筆者の考えを記載する.

カラーグラフ

糖尿病と球結膜血管

著者: 船橋知也

ページ範囲:P.676 - P.677

 球結膜は細小血管を生体で直接.しかも容易に観察できる唯一の部位である.糖尿病患者で球結膜血管の病変として第1に注目すべきは細小血管瘤(以下MAと略記)である.岐皐大で清水-船橋が1443名の外来患者で調へたところ,糖尿病でない患者でもその30%にMAがみられたが,尿に糖陽性のものではその73.5%にこれが存在した,慈大阿部内科の協力によって得た55名の糖尿病患者中,球結膜にMAのあったもの78%,眼底にこれを認めたもの73%,球結膜,網摸ともにMAがみられたもの56%であった.組織学的にも球結膜のMAは網膜のそれに酷似していた.
 また,糖尿病患者の球結膜の血管,特に小静脈では,径不同,拡張蛇行,コルク栓抜き状,コイル状蛇行がみられ,患者の89%に小静脈血流のSludge現象を認めた.この現象のある球結膜に塩酸フェニルフリンを含有する点眼薬を用いると,その64%において球結膜の血流が一時的に停止した.これら小静脈,毛細血管には組織学的に基底膜の肥厚,内皮細胞の種脹,増殖,小血栓形成がみられた.

グラフ

胸部レ線像に現われたおとなと子どもの違い

著者: 石田尚之

ページ範囲:P.679 - P.682

 小児の胸部レ線診断は,成人のレ線診断のミニアチュアではない.解剖学的にも,機能的にも,小児の胸部は成人のそれとはかなりちがったところがあり,それに発育という現象が加わってくるので,さらに成人とは異なったレ線解読がなされねばならない.また成人とちがって,レ線撮影のときの患児の非協力ということもあって,さらにいろいろの困難が加わってくる,以下,その要点について図示してみることにする.

内科疾患と皮膚

皮膚の網の目状の紅斑(Livedo)

著者: 西山茂夫

ページ範囲:P.683 - P.684

 皮膚の網の目状の紅斑は,自覚症状がないために,しばしば見のがされやすい.しかし,皮膚の小血管の緊張性弛緩性症候群の1つとして,いろいろな全身的原因によって発生するので,内科診断学上重要な症状である.すなわち,おもに中枢性および末梢性の循環障害のとき,異常蛋白血症を伴う疾患のときにみられる.また全身性疾患の結果ではなく,血管運動性の不安定な素質を示す1つの皮膚症状である場合もある.
(本文116ページとあわせてお読みください.)

講座 不整脈の心電図・6

複雑な不整脈へのアプローチ

著者: 五十嵐正男

ページ範囲:P.741 - P.744

 本講座の最終回として,複雑な不整脈に対するアプローチの方法を例をあげて述べてゆきたいと思います.
 不整脈の心電図に往々分析図が付いていますが,これは不整脈を分析することにはほとんど役にはたたず,第三者に説明するのにわかりやすくするだけのものです.不整脈分析に必要なものは,いままで述べてきたような心筋の電気生理に関する基礎知識と,波と波の間の時間を精密に測定するためのコンパスだけです.

器具の使いかた

留置カテーテル

著者: 東福寺英之

ページ範囲:P.745 - P.747

留置カテーテルとは
 留置カテーテルは,尿を持続的または一定間隔をおいて断続的に排出すると同時に洗浄,薬液注入ができるようにした装置である.腎瘻,尿管皮膚瘻,人工膀胱,恥骨上膀胱瘻など種々の尿瘻に設置することがあるが,一般には尿道に留置する.
 一般に,やわらかいゴム製カテーテルが用いられ,尿瘻に留置される場合は,導尿,洗浄,尿瘻の狭窄防止がおもな目的である.尿閉,尿失禁にさいし,尿道に設置される場合は,排尿洗浄のほか尿道狭窄部の持続的拡張,尿道外傷,手術創の止血,狭窄防止,尿道形成が目的となる.前立腺膀胱手術後カテーテルを留置するのは持続的排尿により膀胱壁を弛緩収縮させ術創よりの出血を防ぎ,凝血形成を防止して,すみやかな創傷の癒合をはかるのが目的である.

ファースト・エイド

嘔気・嘔吐の対策

著者: 大貫寿衛

ページ範囲:P.748 - P.749

対策は原因疾患によって異なる
 悪心嘔吐は,昔から腹痛,下痢,食欲不振などとともに,重要な消化器症状としてとりあげられてきたものであるが,その対策はかならずしも容易ではない.というのは悪心嘔吐をきたす疾患はきわめて多く,その原因疾患によって選ぶべき方法がまったくちがっており,またその程度もまちまちで,簡単な対症療法で用のたりるものからおもい脱水症や電解質異常,酸塩基平衡の障害などを伴って,慎重な輸液を要するものまでまことにさまざまだからである.そこで,悪心嘔吐の対策の第1は原病の発見であり,外科的治療適応の有無の判断であり,原病の治療であるということとなり,対策の第2は対症療法であり,第3には嘔吐に伴う体液バランスの失調の治療となる.

他科との話合い

X線造影剤の選びかた・使いかた

著者: 藤田順一 ,   倉光一郎

ページ範囲:P.752 - P.758

 造影剤は市販のものがなんとなく使われているのが現状のようである.造影剤に万全の効果を期待するならば,その適切な選びかた・使いかたがくふうされねばならない.

臨床家の酵素学

臨床酵素学

著者: 石井暢

ページ範囲:P.760 - P.764

 酵素化学の進歩によって,各種疾患と酵素活性の変動との関係が明らかとなり,種々の疾患の診断・治療効果判定などにはたす酵素の役割はますます大きくなっている.酵素診断の基礎的知識について.

胃間接フィルムの読み・6

陰影欠損ということ

著者: 高橋淳 ,   前田久

ページ範囲:P.765 - P.767

 造影剤の除去されている部分,すなわち胃内腔に凸出した病変なら,陰影欠損として表現される.レ線診断では圧迫法がよいとされているが,間接フィルムでも意外に素直な所見を出すものである.

症例 全身性疾患と骨・6

癌の骨転移

著者: 今村幸雄 ,   千葉省三

ページ範囲:P.768 - P.772

 従来,乳がんおよび前立腺がんの患者に骨転移が非常に高率に認められることが報告されているが,この2つのがん腫を含めて,日常一般にみるがん全体を統計的にみた場合にも,その転移率は腹部リンパ節・肝・肺・肋膜への転移についでかなり高率にみられることが示されている(Abramsら27.2%,橋本35.4%).われわれが1951年から1965年までの15年間に東大沖中・中尾内科で剖検しえたがん患者285例についてみると,このうち骨転移を示したもの74例26.0%であった.これらがんの骨転移の成績から,広範な骨について注意ぶかく検索すればより高い頻度でみいだされることが予想され,他方臨床的にがんの骨転移像より逆に原発巣が明らかにされた例も経験されている.骨のX線写真が単純撮影で比較的容易に得られることと相まって,この面での十分な検索が望まれる.
 通常,臨床的ながんの骨転移の診断は,骨X線像,骨髄穿刺,骨生検によってなされるが,このようにして生前骨転移を診断し,剖検により確認しえた自験2症例を紹介し,そのX線像を中心にがんの骨転移のパターンを述べることにする.

病歴のとりかた

代謝性疾患—糖尿病を中心として

著者: 阿部正和

ページ範囲:P.773 - P.775

 代謝性疾患の診断には臨床検査を駆使しなければならないが,それ以前に一般の疾患の場合とまったく同じように,詳しい病歴をとることがきわめて重要である.遺伝歴はもとより,ささいな自覚症状も聞きもらさないよう配慮しなければならない.それとともに,検査のみに頼ることなく,頭のさきから足のさきまで精細に診察する態度がほしいのである.
 ここでは,代謝性疾患のうちで,もっとも頻度の高い糖尿病を例にとり,病歴のとりかた,といっても日常の診療で私自身がやっていることを中心に述べていきたい.

くすりの効きめ・6

非ステロイド性抗炎剤(2)

著者: 鈴木哲哉

ページ範囲:P.776 - P.778

 それにしても海の向こうのリウマチ学者が,新リウマチ薬の効果判定は,プラセボかそのほかの抗炎剤と効力を比較し,しかもその投与法は盲検試験(どちらが新薬でどちらが対照薬かが,医師にも患者にも全然わからないような投与法)でなくては正しい結論が出ないことを,声をからして叫んでいるのに,わが国の学者たちが平気でそれを無視した方法で10年1日のごとく,でたらめな効果判定を発表しているのはどういうことだろう.これは要するに,一般臨床家の効果判定に関する論文を読む能力をみくびっているということで,もしだれもそんなくだらない論文は読まないといいだしたら,発表するほうでもすこしは考えるだろう.そこで,この機会に抗炎剤の効果判定の最低規準を述べておきたいと思う.

痛み・5

鎮痛剤と薬物嗜癖の問題

著者: 清原迪夫

ページ範囲:P.779 - P.781

恩が仇をなす薬物嗜癖
 私たち人類は,先史時代より生活を楽しく,そのなかで不幸や悲歎のできごとは,なるべく少なくするように努力してきている.個人の生活のなかでも,あるものは宗教に涅槃,悦楽の境地を求め,また病めるものは薬物に頼りを求めている.たしかに医学研究は,インスリン,抗生物質,副腎皮質ホルモンのような救命の諸薬をもたらして,はかりしれない恩恵を与えてきた.
 一方,鎮痛剤のごときは,短い時聞の視野でみるとき,痛みから解放されたときの歓びはよいとしても,そのときに体験した快感から,意志弱きものをトリコにして嗜癖者にしてしまうおそれがある.阿片,大麻,アルコールは,太古から恐れを除き,痛みをもとる貴重な薬として用いられてきており,なかでもアルコールは最古のものである.阿片や大麻は,その栽培される地方にかぎられてはいた.sympathetic magicとかアニミズムに基礎をおいた原始宗教の性質から,薬として用いられるものも,かの熱情的な,自己陶酔的な状態をつくる宗教的な目的にしばしば用いられ,ただ僧や魔術師,医療者の使用ばかりでなく,その間あらゆる狼籍にさえも用いられのである.

内科疾患と皮膚・5

皮膚の網の目状の紅斑(Livedo)

著者: 西山茂夫

ページ範囲:P.782 - P.785

網の目状の紅斑(Livedo)とは
 若い女性の肢をみると,網の目状の赤い模様のみられることがある.そのなかでもっともよく一般に知られているものに,いわゆる"火だこ"がある.火だこは,たとえば,赤外線コタツに長くあたっているときにできるし,またカイロをあてた部位にも生ずる.もし膝を中心として,下腿および大腿の内側に網目状の紅い斑があれば,コタツかアンカまたはストーブによるものであることがわかるが,そのほか"火だこ"の特徴は褐色の色がつくことである.この色素沈着はなかなか消えにくく,女性ではあまりかっこうのよいものではない.このような"火だこ"は熱線の刺激による末梢循環障害の表現である.この場合の網の目は,皮膚の正常の血管分布を示すものであり,ある種の末梢循環障害が起こると,外から眼にみえる紅い網の目として描出される.つまり"あぶり出し"のようなものである.
 このような網の目状の紅斑を,皮膚科領域では広く,Livedoとよんでいる."火だこ"(Livedoecalore)は,その特別な形である.

統計

交通事故負傷者の追跡(2)

著者: 菅沼達治

ページ範囲:P.673 - P.673

 前号に続き,全治1カ月以上と診断された青壮年男子の後遺症についてふれたいと思います.半年後では足のしびれを訴えるものが34.0%ともっとも多く,記憶力減退25.5%,手のしびれ,思考力減退,感情不安定なども20%をこえています,1年後でも,半年後の様相と大きな差はみられませんが,29.6%の足のしびれについで,頭痛が27.8%の多きに達しています.
 また,例数は少ないのですが,重大な後遺症である精神異常が2例,てんかん発作4例,失明・聾が4例にみられます.この表には脳神経に関連した後遺症を主としてかかげましたが,その他の訴えも半年後では63.8%,1年後ではやや減って42.6%にみられます.

検査データどう読みどうする?

LEテスト陽性

著者: 勝田保男

ページ範囲:P.674 - P.674

 LEテストはHyland社から発売されている全身性エリテマトーデス(SLE)の簡易検査法である.こうし胸腺核蛋白をラテックス粒子に吸着させた試薬1滴を,被検血清1滴とスライドグラス上で撹伴混和して,生ずるラテックス粒子の凝集の有無を肉眼で判定する方法である.LE細胞の発見以来多数の免疫学的方法で抗核抗体が証明されるようになったが,LEテストはそのなかでもっとも簡単で日常臨床検査法として使用しやすいが,試薬が高価な点のほかにSLEの診断上の意義についても種々問題がある.

全国教室めぐり

考える臨床家の養成をモットーに—札幌医大第1内科

著者: 和田武雄

ページ範囲:P.733 - P.733

最近の研究動向
 札幌医科大学第1(和田)内科は,和田武雄教授のもとに助教授(安斎哲郎),講師3名(佐藤勝巳,大原弘通,谷内昭),非常勤講師3名,助手5名,大学院学生および研究生約50名の陣容である.昭和25年開学以来当教室の臨床研究は"血清蛋白下分屑の臨床病理""胃液分析の臨床評価""担がん体の病態生理とその代謝改善"を3本の柱としてきた.いずれも臨床医学研究の本来のありかたは,疾患の背後にある病態生理の解明を目的とした,臨床に直結した基礎研究であるべきであるとの信念にもとづいてきている.この意味で,最近はさらに臨床心理分析や自律神経機能の研究,神経学的,内分泌学的分析や老化の病態生理など,全身疾患としての内科病態の解明のために広い分野にわたる研究方向をもとりいれてきている.

インタビュー

病人を待たせるな—熊本大名誉教授東医大病院内科顧問 小宮悦造氏に聞く

ページ範囲:P.734 - P.735

医者の書生から始めた医学の道
 —先生は農家のお生まれとうかがっておりますが,医学の道に進まれるまでのことをお聞かせください.
 小宮 私は明治19年山梨県広里村(いまの大月市)という寒村に生まれましたが,いなかで比較的生活の豊かだったのは医者で,皆憧れていましたよ.たまたま私の遠縁に,漢方医から西洋医になった高齢の医者がいましてね.そこで見習いをやって医者になればいいというので,高等小学校を出るとすぐ書生にやられました.3カ月ぐらいの間に教えてもらったのは,薬をグラムで計る方法だけで,あとはぞうきんがけをしたり,ごはんたきをしたり.これではダメだと思っているうちに,郷里の近くに中学校の分校ができた.小学校の先生や親戚の者に頼んで祖父母や父母を説得してもらい,入学しました.うれしかったね.それから,明治39年に中学の本校(山梨県立日川中学校)を卒業して,高等学校にはいるのに,東京に出て予備校にはいりました.わたしはすでに,かぞえの21歳になっており,徴兵猶予の関係で学校に籍をおかなければならなかったので,入ったのです,しかし,予備校の授業はバカらしくて,高校の入学試験まで郷里に帰っていました.それまでは,ずっと医者になるつもりでしたよ.

ずいひつ

まちがうということ

著者: 時実利彦

ページ範囲:P.736 - P.737

人間の脳と電子計算機のちがい
 4年ほど前に,電子計算機を研究している物理学者や数学者たちと,電子計算機と私たちの脳との優劣について話し合ったことがある.まず,計算の速さについてであるが,人間の計算能力もそんなにばかにしたものではない.驚くべき"計算の天才"が出現することがある.ビダーという10歳の子どもは,"年4分5厘の複利で,4,444ポンドの元金には,4,444日でどれだけの利息がつくか"という計算を,2分もかからないでやって,2,434ポンド16シル5.5ペンスという正しい答えを出したという.しかし,100万分の1秒で,8桁の数字を掛け合わす電子計算機の速さにはとてもかなわない.
 このちがいは,電線を流れるパルスの速さが,神経細胞のからみあいを伝わるパルスより1,000倍以上も速いためである.このように,計算の速さに非常なちがいはあるが,程度の差であって,絶対的なものではない.

これからの開業医

良心に恥じない医者となるために

著者: 大滝紀雄

ページ範囲:P.738 - P.739

 私が大学を卒業したのは太平洋戦争たけなわのころでした.終戦により軍医生活に終止符をうって8年ほど大学内科の医局生活をおくりました.昭和29年に開業したので,開業歴はかれこれ15年になろうとしています.私の周囲や親戚に開業医が多かったわけでもなく,父は終生勤務医でしたから,特に開業にあこがれたわけではありません.はっきりいうならば,教室における自分の将来の地位にみきりをつけたのにほかならないからでしょう.

大滝先生のご一文を読んで

"耳学問が第一"の真意はよくわかるが

著者: 中川錦一郎

ページ範囲:P.740 - P.740

 大滝先生は,復員後8年間の大学医局生活を終えて,開業歴15年を有する経験豊かな開業医の中堅として錚々たる方であるとともに,かねて"日常診療のための胃腸病--基礎と臨床"をも著わしておられる篤学のエキスパートだと存じています.大都市横浜の中心という環境のうちで,常に大学やいろいろな病院との連携をいやがうえにも緊密に保ちながら,貴重な時間をさいて種々な主催者による講演・講習の多くに出席され,新しい医学の歩みを摂取しつつ,日常の診療に反映されている姿勢をうかがうのは,実に羨望さえ感じます.この間にあって,市医師会は臨床研修にきわめて前向きであり,特に10年以上にわたって140回の開催をもつクラスメートによる「臨床懇談会」をもっておられる事実は,実にすばらしい態勢を築き上げられていると思います.

話題

カークーラーと健康,銀行員と目—第41回日本産業医学会総会から

著者: 木島昂

ページ範囲:P.759 - P.759

 第41回日本産業医学会総会は,去る5月4日から3日間,新潟市で開催された.研究発表の内容は,中毒,塵肺・粉塵・労働生理,健康管理・産業疲労,振動・公害に大別され,5会場に分かれて122題の口演発表と,126題の壁発表が行なわれた.それらのなかから一般的な,話題になるものを紹介しよう.

今月の表紙

正常骨髄中の骨髄芽球(2)

著者: 日野志郎

ページ範囲:P.705 - P.705

 本回の写真は,臨床的にも血液学的にも正常と思われる24歳の男子学生からとった胸骨骨髄穿刺液塗抹標本によった.Wright-Giemsa染色がほどこしてある.
 前回の写真もそうだが,1枚の標本を動かしながら順次観察し,骨髄芽球と思われるもの,その他の幼若な細胞,それらとまぎらわしいものがみつかるたびに写真にとり,自分の判断をメモしておき,あとで写真同士を比較対照して並べかえ,そのさいにメモを参考にした.20-60枚のなかから代表的な細胞,疑問のある細胞などを4枚選んだのである.

臨床メモ

小児のアセモが重くなったとき

著者: 宮沢偵二

ページ範囲:P.696 - P.696

 私達臨床医の診療対象となるアセモは皮膚表面の汗口が塞がり,そのため汗の逃げ場がなくなって表皮内に汗が流れ出し,そこにたまって小水庖をつくつてくるものをいうのである.症状は赤い帽針頭大小水庖である.過度の発汗と汗口閉塞はアセモ発生の原因ともなり,結果ともなるものである.アセモは防暑により発汗を少なくし,サラシ,ガーゼなどの肌着着用によって,汗蒸発を良好にすることにより,容易に治癒するものである,アセモがなかなか治らないというのはアセモ以外に他の疾患が併発するためである.
 アセモが増悪してくる場合,いかなる点を考えねばならないかというと,アセモが重くなるとアセモだけにとどまらないで,他の疾患に移行する,あるいは他の疾患を併発するということである.これはアセモの大きな特徴であり,アセモ診療上の問題点が存在するところである.

眼底検査・撮影のための散瞳法—その危険と予防

著者: 加藤格

ページ範囲:P.732 - P.732

 最近,内科的な疾患,特に高血圧症や糖尿病の診断・治療・予後判定に眼底所見が重要視されている.この所見を知るための眼底検査法や眼底撮影法についてはすでに2, 3の成書もあり,所見の記載や解読も一般化してきているが,案外注意されていないのが検査・撮影のための散瞳法である.

採血時における溶血の防止

著者: 安藤清平

ページ範囲:P.778 - P.778

 採血した血液が溶血して,使用できないということがときにあるが,どのような点に注意したらこれを防止できるだろうか.

文献抄録

敵を各個に撃破せよ

著者: 浦田卓

ページ範囲:P.786 - P.787

はじめに
 昨年の暮もおしつまって,私のもっとも尊敬する医師のひとりである高橋晄正東大講師のたいへんすぐれた"現代医学概論"(東京大学出版会)が,わが国の医学界に提供された.従来の医学概論はややともすると,観念論的な—というよりは,"合理主義的な"といったほうが,より正確かもしれない.私がここで合理主義というのは,デカルトのそれである.—それであったが,直橋講師の概論はイギリスでいう経験主義的なそれである。そして本書の特色の1つは,"科学的認識の論理"を第1部で展開している点である.しかも本書の認識論の中核は,統計的または確率的認識論であるが,これに対して私はいささか疑念がないでもない.
 周知のように,統計的または確率的認識は帰納法にもとづく.では,認識の手段としての帰納法から普遍法則(科学の重要な法則の大部分は普遍法則である)を論理妥当的に導き出せるかというに,すでにヒュームが指摘したように,それは不可能である.というのは,実験または観察から帰納法によって,普遍法則を導出しようとすると,論理的に無限後退におちいるからである.もう1つ,統計的または確率的認識には,危険なおとし穴があるよう思われる.それは,この種の認識が客観的真理または絶対的真理へのかぎりない接近—科学的認識が訂正可能なゆえんでもある—を,ややともすると阻害しかねない,という点である.

ジェット・インジェクターによるツベルクリン反応

著者: 木村和郎

ページ範囲:P.772 - P.772

 比較調査I 学童3000名以上について,慎重な管理のもとで,マントーの方法とジェット・インジェクターによる方法で,ツベルクリン反応を行ない,この両者を比較した.その結果,弱および中等度の反応(マントー反応で硬結10mm以下)を比較すると,かなりの相違がみられた.より強い反応の場合には,弱および中等度の反応のときよりもいくらかよく一致していたが,しかし,十分に満足しうるものではなかった.この原因として注目されることは,この器械が噴出する量と実際に皮内に注入される量との差および抗原の入る場所が,皮膚のなかで一定していないことである.
 ジェット・インジェクターによるツベルクリン反応をひろくおしすすめするには,この方法の標準化についてさらに検討し,改良することが必要である.

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略語の解説

著者: 阿部正和

ページ範囲:P.671 - P.671

BSP
 Bromsulphalein:ブロムサルファレインphenoltetrabromphthalein disodiumsulfonateの略で,色素の血中停滞を検査するために使用される.体内に投与された,この色素の大部分は肝細胞によって排泄されるから,注入後一定時間後に採血して,その色素の含量を比色定量すれば肝細胞の異物排泄機能を推定することが可能となる.45分値0-2%,30分値0-5%が正常値である.

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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