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文献詳細

雑誌文献

medicina5巻6号

1968年06月発行

治療のポイント

動脈硬化とタバコ

著者: 中村元臣1

所属機関: 1九大循環器内科

ページ範囲:P.728 - P.729

文献概要

 いつごろから動脈硬化症,すなわち末梢動脈の動脈硬化症や狭心症(冠動脈硬化症),あるいは脳動脈硬化症とたばこの関係があると考えられはじめたかは明らかでない.臨床家はしばしば狭心症の患者や,末梢動脈の閉塞性動脈硬化症,ビュルゲル氏病(閉塞性血栓性血管炎)の患者で喫煙により疼痛症状が増悪し,喫煙を中止すると疼痛が軽減することを観察している.したがってたばこをすうことがこれら動脈硬化や動脈炎の症状を増悪させたり,疾病の発生や進展を助長するのではないかと考えられる.これらの疑問は現在どのように解決されつつあるか,動脈硬化とたばこの関係はどのように考えられるかについて以下述べてみる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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