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文献詳細

雑誌文献

medicina5巻6号

1968年06月発行

文献概要

器具の使いかた

留置カテーテル

著者: 東福寺英之1

所属機関: 1慶大泌尿器科

ページ範囲:P.745 - P.747

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留置カテーテルとは
 留置カテーテルは,尿を持続的または一定間隔をおいて断続的に排出すると同時に洗浄,薬液注入ができるようにした装置である.腎瘻,尿管皮膚瘻,人工膀胱,恥骨上膀胱瘻など種々の尿瘻に設置することがあるが,一般には尿道に留置する.
 一般に,やわらかいゴム製カテーテルが用いられ,尿瘻に留置される場合は,導尿,洗浄,尿瘻の狭窄防止がおもな目的である.尿閉,尿失禁にさいし,尿道に設置される場合は,排尿洗浄のほか尿道狭窄部の持続的拡張,尿道外傷,手術創の止血,狭窄防止,尿道形成が目的となる.前立腺膀胱手術後カテーテルを留置するのは持続的排尿により膀胱壁を弛緩収縮させ術創よりの出血を防ぎ,凝血形成を防止して,すみやかな創傷の癒合をはかるのが目的である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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