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文献詳細

雑誌文献

medicina5巻6号

1968年06月発行

文献概要

ファースト・エイド

嘔気・嘔吐の対策

著者: 大貫寿衛1

所属機関: 1済生会中央病院内科

ページ範囲:P.748 - P.749

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対策は原因疾患によって異なる
 悪心嘔吐は,昔から腹痛,下痢,食欲不振などとともに,重要な消化器症状としてとりあげられてきたものであるが,その対策はかならずしも容易ではない.というのは悪心嘔吐をきたす疾患はきわめて多く,その原因疾患によって選ぶべき方法がまったくちがっており,またその程度もまちまちで,簡単な対症療法で用のたりるものからおもい脱水症や電解質異常,酸塩基平衡の障害などを伴って,慎重な輸液を要するものまでまことにさまざまだからである.そこで,悪心嘔吐の対策の第1は原病の発見であり,外科的治療適応の有無の判断であり,原病の治療であるということとなり,対策の第2は対症療法であり,第3には嘔吐に伴う体液バランスの失調の治療となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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