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文献詳細

雑誌文献

medicina5巻6号

1968年06月発行

文献概要

くすりの効きめ・6

非ステロイド性抗炎剤(2)

著者: 鈴木哲哉1

所属機関: 1実中研

ページ範囲:P.776 - P.778

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 それにしても海の向こうのリウマチ学者が,新リウマチ薬の効果判定は,プラセボかそのほかの抗炎剤と効力を比較し,しかもその投与法は盲検試験(どちらが新薬でどちらが対照薬かが,医師にも患者にも全然わからないような投与法)でなくては正しい結論が出ないことを,声をからして叫んでいるのに,わが国の学者たちが平気でそれを無視した方法で10年1日のごとく,でたらめな効果判定を発表しているのはどういうことだろう.これは要するに,一般臨床家の効果判定に関する論文を読む能力をみくびっているということで,もしだれもそんなくだらない論文は読まないといいだしたら,発表するほうでもすこしは考えるだろう.そこで,この機会に抗炎剤の効果判定の最低規準を述べておきたいと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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