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文献概要
最近,虫垂炎手術後に腸閉塞を起こし,再開腹・腸管吻合術を,あるいは胃全摘をうけた患者の貧血症を診る機会が多くなっている.本文(22-29ページ)に記したように,鉄,ビタミンB12,葉酸などの体内における代謝,または代謝に関与する機序が,アイソトープを用いることにより,ある程度判明し,臨床的にも各造血因子の欠乏状態を代謝面から診断することが可能となっている.ここでは広い意味でのmalabsorption症候群に属する巨赤芽球性貧血症の2,3症例を図示した.
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