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文献詳細

雑誌文献

medicina5巻7号

1968年07月発行

治療のポイント

妊娠と黄疸

著者: 浪久利彦1

所属機関: 1順大内科

ページ範囲:P.842 - P.843

文献概要

血中ビリルビン増加の機序
 黄疸は血中ビリルビンの増量によるものであるが,生体におけるビリルビン代謝は次のように説明されている.すなわち赤血球内ヘモグロビンは,網内系で処理されてビリルビンとなり,流血中ではアルブミンと結合しているが,肝類洞に到達すると能動的な移送機構によりアルブミンと解離して肝細胞内にとりこまれ,肝細胞内においてはグルクロン酸抱合をうけて,その大部分は毛細胆管内に排泄される.
 したがって,血中ビリルビンの上昇がみられる場合には,4つの機序の関与することが考えられ,第1の機序は,処理すべきヘモグロビンの増加する場合であり,溶血の亢進あるいはshuntビリルビンの増量などがこれに該当する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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