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文献詳細

雑誌文献

medicina5巻8号

1968年08月発行

文献概要

グラフ

Pneumomediastinography

著者: 土屋雅春1

所属機関: 1慶大内科

ページ範囲:P.921 - P.924

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 Pneumomediastinographyとは,縦隔内に酸素を注入して,胸部X線撮影を行なう方法で,これに断層を加えるときにはPneumomediastinostratigraphyとよぶ.縦隔内諸器官は心陰影にかくれ,ふつうの胸部X線撮影ではわかりにくいが,本法を行なうと,特に側面撮影では,心血管・リンパ節・気管・胸腺がはっきりと描写される.特に近年,自己免疫疾患との関係が重視される胸腺の状態を把握するには必須の方法である.
 図1,2に示すが,要領は針先がつねに正中線上にあり,胸骨柄部の離面へ向かっていることである.酸素の注入はきわめてゆっくりとやる,250-300ml注入して深呼吸させると,胸部全体にすこし圧迫感を訴えるが,この程度でよい.副作用はまったくない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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