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文献詳細

雑誌文献

medicina5巻8号

1968年08月発行

治療のポイント

夏と低血圧症の生活指導

著者: 三瀬淳一1

所属機関: 1山口大三瀬内科

ページ範囲:P.960 - P.961

文献概要

夏に弱い低血圧者
 夏は疲れやすく,気温の上昇と不快指数の増加は人の活動力ことに頭脳活動を著しく阻害する.それにもかかわらず,高血圧者は疲れを知らず,活躍できるようにみうけられるが,低血圧者はそうではない.夏季には,末梢抵抗の減少,したがって血圧の下降があり,低血圧者のうちには易疲労性,注意集中能力の低下,眩暈と失神傾向を訴え,やりきれなくなって医師を訪れる者がある.ひどい場合には,胸部圧迫感のため溜息を発し,食思不振,胃部圧迫感,便秘さらに放屁などをみ,男子ではインポテンツ,女子では月経障害をもみるにいたる1)
 次ページの低血圧の分類表のI,1に示された体質性低血圧あるいは本態性低血圧ならびに低血圧症候群にはLian and Blondelが記載したように,その主要症状として低血圧,易疲労性,眩暈と失神傾向,および肢端チアノーゼの4項目があげられる1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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