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文献詳細

雑誌文献

medicina5巻8号

1968年08月発行

文献概要

治療のポイント

熱性けいれん

著者: 加藤英夫1

所属機関: 1順大・小児科

ページ範囲:P.962 - P.963

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まず“けいれん”を鑑別する
 熱性けいれん(febrile convulsion,febrile spasm,Fieberkrampfe)と思われる急患の訪問をうけることは,小児科医にとっては日常茶飯事である.そのため,ともすると,これらを安易に取り扱いがちであるが,正しく診断し,正しく予後について説明することは,必ずしもたやすいことではない.
 それはそのけいれんが,てんかん,代謝性疾患,テタニー,低血糖症,脳腫瘍,中毒,頭蓋内感染症あるいは出血,先天性脳障害ないし奇形,脳内血管異常,脳血管塞栓,脳変性疾患,外傷,急性腎疾患,ヒステリーなどでないことを確かめる必要があり,特にてんかん発作が発熱によって誘発されたものでないことを決定することが,しばしば困難であるからである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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