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文献詳細

雑誌文献

medicina5巻9号

1968年09月発行

文献概要

検査データどう読みどうする?

末梢血中における異形細胞の出現

著者: 天木一太1

所属機関: 1日大萩原内科

ページ範囲:P.1034 - P.1034

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 幼若白血球 異形細胞を広い意味にとって,通常は血中に出現しない幼若細胞を含めると,表のようになる.幼若白血球の出現はなんといっても白血病のときにいちじるしい.急性白血病のときには,異形性の明らかな,いちじるしく幼若な1種類の細胞が増加するし,慢性白血病の場合には,むしろ通常の白血球の数が高度に増加し,比較的少数の幼若白血球が出現する,いずれも診断は比較的容易で,ここでは詳しくはふれないことにする.
 ときには白血球数増加も,核左方移動もないのに,骨髄球が1個出現することがあり,これを検査や鏡検上の誤りではないかと考える人がある.しかし正常人でも白血球層buffy coatを鏡検してみると,少数の骨髄球は検出されるものであるから,血液像に出現するのはそれほど病的でない場合でもみられる.まれに,やや小型の骨髄巨核球もみられることがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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