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文献詳細

雑誌文献

medicina5巻9号

1968年09月発行

文献概要

カラーグラフ

TPHAテスト—梅毒病原体を抗原とした血球凝集反応

著者: 富沢孝之1

所属機関: 1国立予防衛生研究所細菌第2部免疫血清室

ページ範囲:P.1036 - P.1040

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 ワッセルマン反応(カルジオライピン抗原を使用)は,いろいろな問題が指摘され,梅毒の血清学的診断法には,病原体を用いる反応が望まれている.従来からある病原Treponema Pallidum(TP)を抗原とした反応は,術式が複雑でルーチンの検査までには,至っていない.比較的手技の簡単な赤血球凝集反応(HA)を本梅毒血清反応に導入し,種々改良を加えたのち,実用化することができた1,3)
 術式を簡単に述べると,固定した血球の表面に梅毒病原トレポネーマ分画を吸着させたものを抗原として,検査血清(あらかじめ,この中にある余分なものを,たとえば非病原トレポネーマなどに対する抗体を除いたのち)中に存在する本抗体を血球凝集像の形で検出する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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