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CO2 Angiography—炭酸ガス注入による心嚢液貯溜の鑑別診断
著者: 五十嵐正男1 野辺地篤郎2
所属機関: 1聖路加国際病院内科 2聖路加国際病院放射線科
ページ範囲:P.1041 - P.1044
文献購入ページに移動心嚢穿刺は心嚢液が多ければ危険は少ないが,液が少ないか,まったくないときには心筋穿刺になってしまうがあり,しかも心筋炎や心筋変性があって,心筋が脆く,薄くなっているときには致命的な出血性タンポナーデをひき起こす危険も伴う.したがって穿刺をするまえに心嚢液の有無について診断することはぜひ必要である.このために従来多くの検査法が述べられてきたが,十分満足できるものはなかった.しかし1957年に炭酸ガスによる心臓造影術が発表されて以来,きわめて容易に,危険なしに正確な所見が得られるので,たちまち米国を中心に普及されてきた.現在われわれの病院で行なわれている方法と装置をここに紹介する.
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