icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina5巻9号

1968年09月発行

文献概要

診断のポイント

粟粒結核

著者: 鈴木弘造1

所属機関: 1東京歯科大市川病院・内科

ページ範囲:P.1075 - P.1076

文献購入ページに移動
病理発生学的にみると
 粟粒結核症は周知のように結核菌の血行性播種によって惹起される疾病であり,成人の罹患率は低いといわれているが,青年期,壮年期においても時に遭遇する機会のある疾患である.臨床的に本症の大多数を占める急性型は,著明な発熱を中心とする臨床症状を呈するとともに,特異な胸部X線像を示すものであり,その診断は容易なものと考えられがちであるが,多忙な実地医家にとっては,胸部X線検査を怠った場合には本症をほかの急性感染症と誤診したり,あるいは早期にその診断を確定することが困難な場合のあることが想像される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?