文献詳細
文献概要
くすりの効きめ・9
β受容体遮断剤(3)
著者: 鈴木哲哉1
所属機関: 1実中研
ページ範囲:P.1086 - P.1088
文献購入ページに移動β遮断薬の構造
図1にβ受容体の遮断薬を新旧とりまぜて並べてみたのだが,このうちアゴニストであるイソプロテレノールはべつとして,実際発売されているのはプロプラノロール(インデラール・住友)ただ1つである.もっとも別枠にしたイプロベラトリール(ワソラン・エーザイ)もβ遮断作用をもつといわれているが,構造式がほかのものとかけ離れているから,ここでは割愛することにしよう.
D. C. I. はイソプロテレノールと構造が酷似していることがおわかりと思う.もともとイソプロテレノールの拮抗剤としてつくられたものだが,β受容体に対してはときに抑制するが,ときにこれを刺激する.つまりβアンタゴニストである一方,βアゴニストでもあるために動物実験にはさかんに使われたが,ついに人の治療薬として使われることはなかった.
図1にβ受容体の遮断薬を新旧とりまぜて並べてみたのだが,このうちアゴニストであるイソプロテレノールはべつとして,実際発売されているのはプロプラノロール(インデラール・住友)ただ1つである.もっとも別枠にしたイプロベラトリール(ワソラン・エーザイ)もβ遮断作用をもつといわれているが,構造式がほかのものとかけ離れているから,ここでは割愛することにしよう.
D. C. I. はイソプロテレノールと構造が酷似していることがおわかりと思う.もともとイソプロテレノールの拮抗剤としてつくられたものだが,β受容体に対してはときに抑制するが,ときにこれを刺激する.つまりβアンタゴニストである一方,βアゴニストでもあるために動物実験にはさかんに使われたが,ついに人の治療薬として使われることはなかった.
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