icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina50巻1号

2013年01月発行

文献概要

特集 進化し続ける内科診療―世界が認めたブレイクスルー 呼吸器

肺炎

著者: 北原光夫1

所属機関: 1農林中央金庫健康管理室

ページ範囲:P.30 - P.34

文献購入ページに移動
 肺炎を起こす細菌の原因菌は1930年代にはかなり同定されていたが,治療面での進歩は1941年にペニシリンが使用できるようになってからである.どの細菌にも当てはまるように,ペニシリン耐性肺炎球菌の出現が1980年代になり報告されるようになった.第3世代セフェム薬(とくにセフトリアキソン,セフォタキシム)が耐性肺炎球菌に有効であり,重症例に使われる場合がしばしばある.

 肺炎の治療においては,耐性菌の出現,高齢者の増加と原因菌の多様化,レジオネラ肺炎の可能性,肺炎の原因菌の同定までの時間などから,市中肺炎の重症度の基準や肺炎診療ガイドラインが提案されて,かなり用いられるようになっている.

参考文献

1)Austrian R, Benett IL Jr:Pneumococcal pneumonia, Harrison TR, Wintrobe MM(eds):Harrison's Principles of Internal Medicine, pp771-778, 6th ed, McGraw Hill, New York, 1970
2)Fraser DW, Tsai TR, et al:Legionnaires' Disease;Description of an epidemic of pneumonia. N Engl J Med 297:1189-1197, 1977
3)Armitage K, Woodhead VM:New Guidelines for the Management of Adult Community-acquired Pneumonia. Curr Opin Infect Dis 20:170-176, 2007
4)Mandell LA, Wunderink RG, et al:Infectious Diseases Society of America/American Thoracic Society. Consensus Guidelines on the Manegement of Community-acquired Pneumonia in Adults. Clin Infect Dis 44:S27-S72, 2007
5)日本呼吸器学会:成人市中肺炎診療ガイドライン,第3版,日本呼吸器学会,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら