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文献詳細

雑誌文献

medicina50巻1号

2013年01月発行

文献概要

特集 進化し続ける内科診療―世界が認めたブレイクスルー 腎臓

慢性腎不全

著者: 両角國男1 稲熊大城1 武田朝美1

所属機関: 1名古屋第二赤十字病院腎臓内科

ページ範囲:P.78 - P.84

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 腎臓の基本構造は複雑で,最も重要な腎機能である水・電解質・酸塩基平衡調節系と老廃物排泄を担うネフロン系は再生できない.そのため,原疾患による差はなく慢性腎不全は進行し,最終的に末期腎不全に至るか,そのほかの原因で死亡する不治の病であった.

 慢性腎不全は原疾患の根治療法が確立しないと進行阻止は困難である.多くの腎臓病の成因,病態,治療に関連する研究により進行性腎疾患に対する有効な治療法が確立してきた領域もあるが,いまだ慢性腎不全への進行を確実に阻止することはできない.

参考文献

1)Levey AS, et al:Definition and classification of chronic kidney disease;A position statement from kidney disease:Improving Global Outcomes(KDIGO). Kidney Int 67:2089-2100, 2005
2)秋澤忠男:変革する透析医学―歴史と展望,pp 22-28,医薬ジャーナル社,2012
3)両角國男:腎移植―日本腎臓学会編集委員会(編),初学者から専門医までの腎臓学入門Primers of Nephrology,第2版,pp 216-227,東京医学社,2009
4)日本透析医学会:慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常の診療ガイドライン.日透析療会誌45:301-356, 2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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