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文献詳細

雑誌文献

medicina50巻1号

2013年01月発行

文献概要

特集 進化し続ける内科診療―世界が認めたブレイクスルー リウマチ

関節リウマチ

著者: 上野征夫1

所属機関: 1洛和会音羽病院リウマチ科

ページ範囲:P.122 - P.126

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それまでの診療

 関節リウマチ(RA)は,全身の大小関節に対称性に炎症が出現しこれが持続する疾患である.一体この疾患が人類史上いつ頃から現れるようになったかは,一種の謎とされている.まぎれもなくRAという最初の臨床症状の記載は,1800年,フランスのLandré-Beauvaisによるものとされている.英国のAlfred Garrodが,それまでリウマチ性痛風と呼ばれていたもの,あるいはリウマチ熱とこれを区別して,rheumatoid arthritisという名称を提唱したのが1859年のことである.

 このようにRAが提唱されてからの歴史は比較的新しい.しかし,RAの治療がそれまでどのようなものであったか,探るのは難しい.古代ギリシャにおいてヒポクラテスは,鎮痛と解熱に柳の樹皮や葉を用いたと言われている.この伝統医療は,次に述べるアスピリン治療と決して無縁ではない.

参考文献

1)古池達夫:アスピリンの歩み―誕生100年を記念して.薬史学雑誌33:1-8, 1998
2)Svartz N:Salazopyrin, a new sulfanilamide preparation. Acta Medica Scand 110:577-598, 1942
3)柏木平八郎,成島勝彦:慢性関節リウマチのメトトレキセート療法.Pharma Medica 3:39-42, 1985
4)McInnes IB, O'Dell JR:State of the-art;Rheumatoid arthritis. Ann Rheum Dis 69:1898-1906, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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