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文献詳細

雑誌文献

medicina50巻1号

2013年01月発行

連載 皮膚科×アレルギー膠原病科合同カンファレンス・10

関節炎を伴った紫斑

著者: 岡田正人1 衛藤光2

所属機関: 1聖路加国際病院アレルギー膠原病科(SLE,関節リウマチ,小児リウマチ) 2聖路加国際病院皮膚科

ページ範囲:P.156 - P.159

文献概要

後期研修医(アレルギー膠原病科) 今回の患者さんは,右足関節と右第3指近位指節間(PIP)関節の関節炎にて紹介となった45歳男性です.10年以上海外駐在をされていた方で,半年ほど前に帰国されてからストレスが強かったとのことです.帰国してすぐに排尿時痛があり,尿道炎の診断で抗菌薬の処方を受け軽快していますが,培養検査などは受けてないとのことです.4カ月前から両下腿に皮疹が出現し(図1),近医皮膚科にて乾癬を疑われて皮膚生検を受け,慢性色素性紫斑の診断がついています.2カ月ほど前から,右足関節の腫脹と痛みがあり皮膚炎との関連が疑われましたが,その後に皮膚病変のない右第3指PIP関節にも同様の関節炎が出現したため紹介となっています.

アレルギー膠原病科医 この時点でどのような疾患を考えますか.

参考文献

1)Morgan AJ, et al:Cutaneous polyarteritis nodosa;A comprehensive review. Int J Dermatol 49:750-756, 2010
2)Nakamura T, et al:Cutaneous polyarteritis nodosa;Revisiting its definition and diagnostic criteria. Arch Dermatol Res 301:117-121, 2009
3)Furukawa F:Cutaneous polyarteritis nodosa;An update. J Jpn Coll Angiol 49:87-91, 2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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