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特集 内分泌疾患に強くなる 内分泌疾患の発見のきっかけとなる異常所見
低ナトリウム血症
著者: 石川三衛1
所属機関: 1自治医科大学附属さいたま医療センター内分泌代謝科
ページ範囲:P.1742 - P.1744
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◎低Na血症は体液量の変化により3病型に分けられる.体液量の増減を推定することが診断のキーとなる.
◎高齢者の発熱など,身体的ストレスを契機とする低Na血症のなかに下垂体前葉機能低下症が潜んでいることが多い.
◎高齢者の低Na血症は病態による特徴が乏しく,関連する所見を的確に評価することが必須となる.
◎低Na血症は体液量の変化により3病型に分けられる.体液量の増減を推定することが診断のキーとなる.
◎高齢者の発熱など,身体的ストレスを契機とする低Na血症のなかに下垂体前葉機能低下症が潜んでいることが多い.
◎高齢者の低Na血症は病態による特徴が乏しく,関連する所見を的確に評価することが必須となる.
参考文献
1)Ishikawa S, Schrier RW:Pathophysiological roles of arginine vasopressin and aquaporin-2 in impaired water excretion. Clin Endocrinol(Oxf)58:1-17, 2003
2)Yatagai T, et al:Close association of severe hyponatremia with exaggerated release of arginine vasopressin in elderly subjects with secondary adrenal insufficiency. Eur J Endocrinol 148:221-226, 2003
3)Ishikawa S, et al:Close association of urinary excretion of aquaporin-2 with appropriate and inappropriate arginine vasopressin-dependent antidiuresis in hyponatremia in elderly subjects. J Clin Endocrinol Metab 86:1665-1671, 2001
4)Feldman BJ, et al:Nephrogenic syndrome of inappropriate antidiuresis. N Engl J Med 352:1884-1890, 2005
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