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文献詳細

雑誌文献

medicina50巻10号

2013年10月発行

文献概要

特集 内分泌疾患に強くなる 内分泌疾患の発見のきっかけとなる異常所見

低カリウム血症

著者: 羽毛田公1 相馬正義1

所属機関: 1日本大学板橋病院腎臓・高血圧・内分泌内科

ページ範囲:P.1746 - P.1749

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ポイント

◎低Kによる症状は,無症状なものから,四肢麻痺,心室性不整脈といった重篤なものまで,低下の程度によりさまざまである.

◎低下する病態には,K摂取不足,細胞内外での分布の異常,腎および腎外からのK喪失がある.

◎問診,尿電解質,動脈血ガス分析,高血圧の有無,レニン-アルドステロン値などを糸口に鑑別していく.

◎利尿薬による低Kは頻度が高く,病態に応じた薬の選択が求められる.

◎治療は,緊急性があれば経静脈的に補充を行うが,補正速度,投与量には注意が必要である.

参考文献

1)He FJ, et al:Beneficial effects of potassium study, human health. Physiol Plant 133:725-735, 2008
2)Weiner ID, et al:Hypokalemia-consequences, causes, and correction. J Am Soc Nephrol 8:1179-1188, 1997
3)Ethier JH, et al:The transtubular potassium concentration in patients with hypokalemia and hyperkalemia. Am J Kidney Dis 4:309-315, 1990
4)日本高血圧学会(編):高血圧治療ガイドライン2009,ライフサイエンス出版,2009
5)Cohn JN, et al:New guidelines for potassiumreplacement in clinical practice;A contemporary review by the National Councilon Potassium in Clinical Practice. Arch Intern Med 160:2429-2436, 2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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