icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina50巻10号

2013年10月発行

文献概要

特集 内分泌疾患に強くなる 専門医に学ぶ内分泌疾患の診断・治療 【甲状腺疾患】

Basedow病

著者: 吉村弘1

所属機関: 1伊藤病院

ページ範囲:P.1760 - P.1763

文献購入ページに移動
ポイント

◎Basedow病の鑑別診断で最も難しいのは無痛性甲状腺炎である.

◎薬物治療の第一選択薬はチアマゾール(メルカゾール®)である.

◎近い将来妊娠を希望する場合,妊娠初期では第一選択薬はプロピルチオウラシル(プロパジール®,チウラジール®)である.

◎チアマゾールの開始量は,FT4が5ng/dL以下では15mg/日,FT4が測定範囲以上では30mg/日である.

◎抗甲状腺薬開始2カ月間は2週間ごとに肝機能と血球検査を行い,副作用のチェックをする.

参考文献

1)日本甲状腺学会:甲状腺疾患診断ガイドライン2013―バセドウ病の診断ガイドライン,2013 http://www.japanthyroid.jp/doctor/guideline/index.htmL.(日本甲状腺学会ホームページ)
2)日本甲状腺学会(編):バセドウ病治療ガイドライン2011,南江堂,2011
3)Yoshihara A, et al:Treatment of graves' disease with antithyroid drugs in the first trimester of pregnancy and the prevalence of congenital malformation. J Clin Endocrinol Metab 97:2396-2403, 2012
4)Kimura M, et al:The onset of antineutrophil cytoplasmic antibody-associated vasculitis immediately after methimazole was switched to propylthiouracil in a woman with Graves' disease who wished to become pregnant. Endocr J 60:383-388, 2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?