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文献詳細

雑誌文献

medicina50巻10号

2013年10月発行

文献概要

特集 内分泌疾患に強くなる 専門医に学ぶ内分泌疾患の診断・治療 【下垂体疾患】

先端巨大症(アクロメガリー)

著者: 桑原智子1 島津章2

所属機関: 1京都大学大学院医学研究科内分泌代謝内科 2国立病院機構京都医療センター臨床研究センター

ページ範囲:P.1782 - P.1787

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ポイント

◎特有の顔貌や四肢末端肥大などの身体所見から,思いつけば診断が容易な「気づきの病気」である.

◎いびきや睡眠時無呼吸,変形性関節症,咬合不正,月経異常,手根管症候群などの症候にも注目する.

◎臨床的な活動性評価の指標として,頭痛,発汗過多,感覚異常,関節痛などが挙げられる.

◎GH分泌過剰は,経口グルコース負荷に対するGH分泌抑制の欠如,IGF-Iの高値により証明する.

◎先端巨大症の原因はGH産生下垂体腺腫で,治療の第一選択は外科手術であるが,薬物療法も有効である.

参考文献

1)千原和夫,他(監):改訂版Acromegaly Handbook,メディカルレビュー,pp 1-176, 2013
2)島津 章:先端巨大症を見逃してはいませんか.日内会誌98:2372-2378, 2009
3)島津 章:先端巨大症,門脇 孝,下村伊一郎(編):代謝・内分泌疾患診療最新ガイドライン,総合医学社,pp 164-167, 2012
4)先端巨大症および下垂体性巨人症の診断と治療の手引き(平成24年度改訂).厚生労働科学研究費補助金難治性疾患克服研究事業「間脳下垂体機能障害に関する調査研究」平成24年度総括・分担研究報告書(主任研究者 大磯ユタカ),2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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