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特集 内分泌疾患に強くなる 専門医に学ぶ内分泌疾患の診断・治療 【副腎疾患】
Cushing症候群・subclinical Cushing症候群
著者: 大川雄太1 沖隆1
所属機関: 1浜松医科大学第2内科内分泌・代謝内科
ページ範囲:P.1806 - P.1811
文献購入ページに移動◎Cushing症候群とは,慢性的な高コルチゾール血症により種々の臨床症状を呈する症候群である.
◎特徴的な身体所見を呈さないsubclinical Cushing症候群でも,高血圧症・耐糖能障害・脂質異常症など,さまざまな代謝異常を合併する例が多い.
◎24時間尿中遊離コルチゾール蓄尿,コルチゾール日内変動測定,1mgデキサメタゾン抑制試験などからスクリーニングを行う.
◎良性副腎腺腫によるCushing症候群は,病側の腹腔鏡下副腎摘出術の適応である.
◎副腎皮質癌に対しては開腹手術を行い,術後薬物療法としてミトタンを投与する.
◎subclinical Cushing症候群に関しては,いまだ明確な手術適応基準はない.
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