文献詳細
特集 内分泌疾患に強くなる
内分泌エマージェンシーの診断・治療
文献概要
ポイント
◎個々の副腎不全症状は非特異的であるが,複数存在する場合は疑う.
◎低ナトリウム・高カリウム血症,低血糖,貧血が揃い,肝腎機能正常なら本症の可能性がきわめて高い.
◎血中コルチゾールがストレス下で5μg/dL未満なら本症を強く疑い,随時採血で20μg/dL以上なら否定できる.
◎治療は副腎皮質ステロイド薬,生理食塩水,ブドウ糖液の経静脈的投与である.
◎個々の副腎不全症状は非特異的であるが,複数存在する場合は疑う.
◎低ナトリウム・高カリウム血症,低血糖,貧血が揃い,肝腎機能正常なら本症の可能性がきわめて高い.
◎血中コルチゾールがストレス下で5μg/dL未満なら本症を強く疑い,随時採血で20μg/dL以上なら否定できる.
◎治療は副腎皮質ステロイド薬,生理食塩水,ブドウ糖液の経静脈的投与である.
参考文献
1)三宅吉博,他:全国疫学調査二次調査(最終解析).厚生労働科学研究費補助金難治性疾患等克服研究事業,副腎ホルモン産生異常に関する調査研究班,平成24年度 総括・分担研究報告書,pp23-41, 2013
2)阿部好文(監訳):内分泌・代謝シークレット,MEDSi, 2007
3)Esteba NV, et al:Daily cortisol production rate in man determined by stable isotope dilution/mass spectrometry. J Clin Endocrinol Metab 71:39-45, 1991
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