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連載 Step up腹痛診察・2
71歳女性 左下腹部痛
著者: 小林健二1
所属機関: 1聖路加国際病院附属クリニック聖路加メディローカス一般内科
ページ範囲:P.1882 - P.1885
文献購入ページに移動[現病歴]外来受診当日の午前0時過ぎに左下腹部痛が出現し覚醒した.腹痛は鈍痛で持続する痛みであった.腹痛が出現した直後に嘔気も出現し少量の嘔吐を認めた.吐血はなかった.引き続き有形の排便が2回あった.その1時間後から6~7回の下痢があった.下痢は最初水様であったが,最後の4回は鮮血の混じった便であった.腹痛は明け方まで持続したが徐々に軽快した.来院時の腹痛は数値評価スケール(NRS)で1/10である.
[既往歴]特記事項なし
[常用薬]なし
[社会歴]飲酒,喫煙はしない
[既往歴]特記事項なし
[常用薬]なし
[社会歴]飲酒,喫煙はしない
参考文献
1)McQuaid K:Approach to the patient with gastrointestinal disease. Goldman L, Schafer AI:Goldman's Cecil Medicine, 24th ed, pp828-844, Saunders, Philadelphia, 2012
2)Grubel P, LaMont JT:Colonic ischemia. UpToDate(2013/6/10にアクセス)
3)Feuerstadt P:Ischemic colitis. PIER(Physician's Information and Education Resource). http://pier.acponline.org/physicians/diseases/d860/d860.html
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